燕市は1日午前9時15分から市役所で新採用職員入庁式を行い、新採用の31人に辞令を交付した。
新採用職員は職名で主事16人、技師8人、保育士4人、教諭3人。申し合わせたように黒のスーツで出席し、緊張した表情で鈴木力市長から辞令書を受けると「よろしくお願いします」などと言って頭を下げた。
鈴木市長はあいさつで、市役所は市民が期待し、厳しい目で見る職場であるとし、「市民の皆さまの期待に応えられるように接し方、ふだんの行動を考えて積極的に行動し、協調性を忘れずに仕事をしていってほしい」と求めた。
最初は戸惑うだろうが、先輩、上司に相談し、少しずつ力をつけてほしいとし、「皆さま方のこれからの燕市職員としての人生に輝かしいものとなることを祈念するとともに、これからわたしたちとともに燕市発展のために一生懸命、協力して取り組んでまいりましょう」と激励した。
これまで入庁式では、新採用職員の代表が服務の宣誓書を読み上げていたが、事前に全員が宣誓書に署名しており、形式的であることから、ことしは初めて宣誓書を読み上げることをやめ、代わりに抱負を話してもらった。
代表は専門学校卒で生活環境課に主事として配属された頓所沙也香さん(22)=燕市=。生まれ育った燕市は「心落ち着く場所であり、愛する家族や友人もいる特別な場所」。そこで働けるのが心からうれしく、「市民への思いやりあふれる職員、常に考え、積極的に行動できる職員となれるよう日々、努力する」。
緊張や不安もあるがやる気に満ちあふれ、いち早く一人前の職員になるという目標があり、「わたしたち31名はこの初心を忘れることなく、燕市職員の一員としての自覚と誇りをもって日々、精進してまいる」とした。
事前に人事担当が新採用職員に対して入庁式で抱負を話したい人はいないか聞いたところ、頓所さんは名乗りを上げた。「緊張したけど、やる気にあふれているうちにやらせてもらおうと思って。一生懸命に頑張りたい」とはつらつと話していた。