3日告示の県議選で燕市西蒲選挙区では、12日の投票を待たずに無投票が決まり、現職の桜井甚一氏(62)は事実上の4選を決めた。
立候補の届出の締切時間、午後5時少し前に街宣を終えて、支持者の待つ事務所に戻った桜井県議。無投票の連絡を電話で受けると拍手が起こった。
万歳三唱、細田健一衆議院議員や鈴木力燕市長などのあいさつ、花束贈呈、だるまの目入れに続き、桜井氏があいさつし、「皆さん本当にありがとうございました」と礼を述べた。
桜井氏は、出陣式のあと出発した街頭演説では、暖かな天気のあとの嵐に「スタートは無投票だが、この先しっかりやれと、天のおぼしめしかなと車の中で考えていた」と明かした。「若手のうちはまだ許される場面がいっぱいあるが、いよいよ言い訳のできない。政治は結果でございます。皆さま方にお約束したことは、しっかりと実現させなければならないと、大きなプレッシャーがのしかかっておりまして、最初に出たときよりもプレッシャーというか緊張感というか、私自身、鳥肌が立つ思い」と話した。
さらに、「ここまで来るのに、大きなお力でお支えいただいて、ここまで育てていただきました」と、花束を受けた市議会議員に初めて立候補した時から応援してくれている石田トミ子さんと東京から駆け付けた桜井氏の三女あゆ未さんの2人を紹介しながら、多くの支援に感謝。
「市会議員にならしていただいてからもらってから16年、県会議員にならしていただいてから12年。本当に言い訳のできないそういう立場になってきたな」。先の激励で期待された、副議長ポストについて、「どうかわかりませんけれども、そういうポストよりも、皆さま方から応援して良かったなと思ってもらえるような議員として、これからも研鑚を積みたいと思っております」。
政治の安定は、県民生活、市民生活、民生の安定につながると言い、「市と県と国がしっかりとしたスクラムを組むことが、この地域の、市民の県民の生活の安心安全、夢と希望と安心につながると思う」とし、引き続きの支援を求めた。
続いて、後援会の江村隆平会長がお礼の言葉を述べ、山崎燕商工会議所会頭の発声で茶で祝杯をあげた。