3日告示された県議選の燕市西蒲原郡選挙区は定数2に2人の立候補しかなく、前回に続いて無投票となり、民主党公認で立候補した現職の高倉栄氏(43)は事実上の再選を果たした。
無投票が予想されていたこともあり、3日午後5時で立候補届け出の受け付けが終了するのにあわせて5時半から燕市吉田産業会館で活動報告会を設定。支持者ら100人近くが集まり、松井勝弘選対本部事務局長が無投票になったことを報告。星野光治選対本部長は「ますます地域づくりに貢献してほしい」と求め、実際に当選が決まるのは投票日翌日の選挙会後になるが、待ちきれずに万歳三唱した。
来賓祝辞で鈴木力市長は、県央基幹病院の早期実現に向けて「高倉さんはこれまで同様、県当局に訴えていただきたいし、わたしも一緒になって取り組んでいきたい」、高倉氏を公設秘書としたこともある鷲尾英一郎衆院議員は「戦わずして勝つのは、これまでの準備にそれ以上の準備をしてきた結果」。
小谷野いく連合新潟副会長は「(高倉氏の)4年間の活動の成果であり、支援する皆さんが盤石な体制を築かれたことが無投票につながったと思う、中島清一燕市議会議長は、県央基幹病院は「一刻も早くつくっていただきたいし、どこにつくるのか、いつつくるのか県から回答を引き出してほしい」と述べた。
高倉氏のあいさつの前に支持者や高倉氏の子どもから高倉氏に花束を贈呈した。高倉氏は、県が県央基幹病院の開院を「平成30年代のできるだけ早い時期」と示したことについて、それは「平成34年」というラインで頑張りたいとし、「一日も早く、一刻も早く救える命を救うため、開院する時期を明確に公言していただく、それがまずわたしの二期目の命題」で、設置場所が決まりしだい「命のインフラ整備に早急に着手しなければならない」とした。
「皆さまを真の幸せに導くためにわたしは存在していると確信している」、「わたしの思いは現場の声から政治を変えること」で、「まだまだ若輩だが、皆さまお一人おひとりのお力、お声を基にさせていただきながら、全力をもって取り組まさせていただきたい」と決意と覚悟を述べた。
さらに民主党新潟県第2区総支部の赤塚寛最高顧問の音頭で再び万歳三唱を行って再選を祝った。