増田裕子さんと平田明子さんの保育デュオ「ケロポンズ」が新潟でコンサートを行うのにあわせて、9日から27日まで新潟市西蒲区巻甲、にいだやギャラリー野衣(のい)で「まるごとケロポンズ展覧会」が開かれ、ふたりが文を書いた絵本の原画とふたりで制作したコラージュ作品が展示される。
展示する原画は、増田裕子さんが文の絵本『いろいろおんせん』で長谷川義史さんが描いた3点、 同じく増田さんが文を書いた『すてきなぼうしやさん』で市居みかさんが描いた4点、平田明子さんが文の『モジャキのくすり』で高畠純さんが描いた3点の計10点。市居さんは水彩、ほか2人はアクリル作品だ。
この展覧会は横山作栄さん(65)が企画した。横山さんは化粧品と和洋裁用品販売「にいだや」を経営し、店内の一角にギャラリー野衣を開設している。一方でオリジナル曲を歌う地元では“たっつぁん”のニックネームでアマチュアフォークシンガーとして知られる。
横山さんは、増田さんがケロポンズの前に所属したバンド「トラや帽子店」の結成前から増田さんと知り合い。 トラや帽子店のコンサートの新潟から始まり、その後も横山さんはたびたびトラや帽子店を新潟へ呼んだ。
そうした取り組みを聞いて、ぜひトラや帽子店を広島へ呼びたいと当時、広島に住んでいた平田さんが新潟を訪れて横山さんと出会った。その後、トラや帽子店が解散すると、増田さんと平田さんが1999年にケロポンズを結成。親子で楽しめる笑いあり、歌あり、遊びあり、体操あり、ミュージックパネルありの何でもありのステージを全国で繰り広げている。
横山さんはこれまでも何度もケロポンズを新潟へ呼んでいる。昨年、横山さんは3枚目のCDをベストアルバムとして作成した。 それを節目にことしから新しい動きをと、今まで出会った人たちと一緒にステージに立つコンサート「また会いたい人」を1年に3回、開こうと計画した。
その第一弾がケロポンズで、18日午後2時半から弥彦村・二村建築すまいるシアターで「ケロポンズの巻」として開く。横山さんも出演し、ケロポンズは横山さんとの出会いなどを含め、ふだんとは違っておとな向けの内容になる。この来県にあわせて三条おやこ劇場は翌19日午前10時半から三条市栄保健センターで「ケロポンズファミリーコンサート」を開く。こちらは子ども向けの内容になる。
「同じことだけやってるとおもしろくないから」と、横山さんはコンサートにあわせて今回の展覧会を企画した。「10年くらい前にケロポンズの絵本の絵を描いた市居さんも呼んでコンサートをやり、片貝の花火を見に行ったり、一緒に魚野川をカヌーで下ったり。遊んだ記憶がいっぱいある」と懐かしそうに話した。
展覧会と「また会いたい人」コンサートに関する問い合わせはギャラリー野衣(電話:0256-72-2450)へ。三条おやこ劇場のコンサートの問い合わせは三条市子育て拠点施設「すまいるランド」(電話:0256-45-5687)へ。