燕市商工観光部長を定年退職した赤坂一夫さんが嘱託で燕市産業史料館館長に (2015.4.8)

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燕市商工観光部長を3月31日で定年退職した赤坂一夫さん(60)=三条市=は、休むことなく翌1日から嘱託で燕市産業史料館館長として勤務している。

燕市商工観光部長を定年退職して燕市産業史料館館長に就いた赤坂さん
燕市商工観光部長を定年退職して燕市産業史料館館長に就いた赤坂さん

燕三条地場産業振興センターに2回で9年間の勤務を含め、旧燕市職員時代から在職中はほとんどを商工畑で力を尽くした。6年前に商工観光課長、4年前に商工観光部長に就いた。ざっくばらんで親しみやすいキャラクターに地元の産業界からの信頼は厚い。

史料館館長は、以前は任期付職員や非常勤職員だった。前年度まで4年間は正職員が館長に就いたが、今回は嘱託となった。嘱託では職員の異動名簿に掲載されず、赤坂さんが史料館に勤務していることを知らず、史料館で顔を会わせて驚く人も多い。

史料館は商工観光部に属しているだけに、赤坂さんにとって勝手を知る職場だ。現場での勤務に「まだ1週間では良くわからない」と言いながらも、すでに溶け込んでいる印象。「ものづくり好きな人たちが集まってくるような事業をしたい」と言う。

3月に75歳で亡くなった燕市の郷土史研究家、石黒克裕さんとは、30年来の付き合いだった。17日から5月24日まで史料館で開く「捧武写真展 田園の微笑」では、石黒さんの親友だった燕市の写真家、捧さんが撮った写真を石黒さんの編集で出版した写真集『田園の微笑』を取り上げる。写真集は第二回林忠彦賞を受賞した。

図らずも石黒さんを追悼するような展示となる。「石黒さんにはいろいろと教えてもらったので、今回の写真展を楽しみにしている」。赤坂さんは館長となって初めての展覧会に運命的なものを感じ、期待している。

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