弥彦の門前町活性化プロジェクトとして11、12の2日間、弥彦参宮通まつりが開かれ、旧道の参宮通を通行止めにしてさまざまなイベントが行われている。
弥彦駅から弥彦神社へ向かう、カレー豆の成沢商店が面する参宮通約400メートルを車両通行止めにして、昔ながらの街並みがイベント会場。成沢商店向かいのお祭り広場では、初日11日はバルーンアート、よさこい演舞、ジャズバンドや和太鼓の演奏などのステージイベントが行われ、テントの下には三条マルシェでもおなじみの飲食ブースが並ぶ。通りの建物では長岡弘治野鳥写真展や石田一平陶展・田中蘭堂展も開かれている。
初日のメーンは、CDの全国発売を果たした三条市のシンガーソングライター佐藤英里(ひらり)さん(13)のライブ。岩倉具視が泊まった築200年以上になる旧鈴木権宮司宅で行われた。約80人が来場して会場はぎっしり満杯。11曲を演奏し、たっぷりと来場者を楽しませた。夜になると通りの左右に並べた2,500もの切り口が笑顔になったタケ灯ろうをともした。
この日、温泉街では弥彦に春の観光シーズン到来を告げる湯かけまつりも行われた。あいにくの雨降りだったが、夜9時まで参宮通は人通りが絶えず、参宮通がこれほどのにぎわいになったのを見たことがないと話す地元のお年寄りもいた。
門前町を活性化し、弥彦を盛り上げていこうと村民や趣旨に賛同する人たちをメンバー20人近くで発足したばかりの「弥彦明るい未来を考える会」(田中健二代表)が主催する初めての事業。歴史のある道を見直し、村に対しても建設的な提案をしていこうと取り組んでおり、弥彦参宮通まつりは定期的なイベントにしたいと考えている。
2日目の12日は午前11時から午後4時まで開かれる。午後2時から「浪曲子守歌」で知られる旧豊栄市出身の歌手一節太郎さんのコンサートが行われるほか、1日目に続いて佐藤英里さんによるミニライブをはじめ、バルーンアート、フラダンス、竹とんぼ・ミニイス手作り、巻鼓無双太鼓の路上流し、素人カラオケ発表会などが行われる。