12日行われた県議選三条市選挙区で、三条市議を辞めて出馬した新人の藤田博史氏=民主=は、現職の佐藤卓之氏に次ぐ得票で当選を決めるとともに、選挙戦で訴えてきた自民の2議席独占の阻止を果たした。
藤田氏は「三条で知名度のないわたしをっこまでもってきてくれたのは、皆さんのおかげ」と事務所に集まった支持者ら100人近くに感謝。政界は自民党が席巻しているが、「やっぱり三条市民は気骨あふれ、反骨精神にあふれ、長いものに巻かれない自分の意志をしっかり表すことができると実感した」。
新潟県が他県に負けない県になるよう「まい進してまいりたい」、「信念を曲げずに歩んでまいりたい」と決意を述べた。
我がことのように目を潤ませて当選を喜んだ菊田真紀子衆院議員は「皆さんが一丸となって戦った結果」とし、「三条はやっぱり権力にすべてゆだねるのではなく、バランス感覚があふれている」と自民の2議席独占を阻止した市民に感謝した。
祝福に訪れた国定勇人三条市長は、以前から話していたように藤田氏の県議選立候補に「今でも反対なんですよ」と笑わせながら「正々堂々たる勝利」とし、すでに三条市と藤田氏のパイプは結んであり、今度は県とのパイプをしっかり結んで三条市の引き続きの隆盛のために身を粉にして働いていただければ」と願った。
それを受けて藤田氏は国定市長に「市長、どんどん暴れてください。わたしがしっかりと後ろから、県からバックアップする」と力強く誓った。