東京ヤクルトスワローズOBによる少年野球教室「つばめ野球教室」が12日、スポーツランド燕で開かれ、燕市内の少年野球チーム10チームから選手167人、指導者52人が参加して往年のプロ野球選手6人から手ほどきを受けた。
燕市とスワローズが進めるコラボレーション事業の一環で4年前から毎年、開かれている。今回の指導者は国鉄スワローズ時代に入団した赤井喜代次さん(71)、渡辺孝博さん(68)、井上洋一さん(48)0、井原慎一朗さん(63)、内山憲一さん(47)、萩原多賀彦さん(39)。
開会式では、鈴木力市長がスワローズにゆかりの4都市の少年野球チームによる交流大会がことしは沖縄県浦添市が会場になり、市内の予選大会で優秀すると沖縄へ行くことができ、「そのためにいろんなプレーを学び、レベルアップを図ってほしい」と求めた。
講師代表で井原さんは指導者に対し、「子どもたちよりあなた方に言うので、いろんなところに入っていろんなことを聞いてほしい」と求め、子どもたちには「野球を強くなるにはどうしたらいいか、自分で考えてやってください」と意志を強くもつよう求めた。
練習はランニングなどのウォーミングアップから走塁の基本といった全体練習からキャッチボールやポジション別の練習へと進めた。
抜けるような青空が広がる好天に恵まれた。全体練習はいちばん若手の萩原さんが主導。一塁ベースはどっちの足で踏んだらいいか、二塁をねらうオーバーランなどを子どもたちに質問しながら引きつけた。
ほとんど子どもたちにとっては初めて見る元プロ野球選手だったが、はっきりとわかりやすく指導するがっしりした体格の講師に緊張しながら練習を繰り返した。一生懸命練習した子どもたちには川端慎吾内野手と山田哲人内野手のサイン入りバットをはじめ、賞品が用意されているとあって、いっそう練習にも熱が入っていた。
また、今回はこれまでになく参加者が多く、今シーズンのヤクルトは11日現在でセ・リーグで中日と並ぶ同率2位と好調なのが影響しているのではと分析する人もいた。