12日投開票が行われた県議選三条市選挙区で、2期目を目指した坂田光子氏(60)=自民=は、現職と新人の2人に敗れ、「わたしの不徳のいたすところ」と多くの支援に詫び、感謝の気持ちを述べた。
支持者約70人が集まった事務所の2階。午後10時ころの中間発表が行われた当初は、坂田氏有利との見方が示され、拍手も起こったが、2度目の中間発表も終わった午後10時40分ころ、坂田氏が厳しい表情で部屋に入って間もなく、敗戦が伝えられると「あっちゃー」、「残念」とため息がもれた。
後援会会長と幹事長があいさつで詫び、続けて坂田氏があいさつした。「私の不徳のいたすところ、自分なりに頑張っていても、ほかの2人がもっと頑張っていたということなのかなと思います」と、頭を下げた。
さらに、子育てをしながら、PTAの経験をしたり、社会人学生、薬剤師、稼業の動物病院をしたりと、「そういう経験をなんとか県政の中で、もっと伝えていけないかと、1期目をいただき、何とか二期目と考えていたところだったが、本当に多くの方々の思いをいただきながら、それが議会の中で発言できる形にならなかった。私自身の努力不足、力量のなさがあったと思う。非常に忸怩(じくじ)たる思い」とした。
しかし、「ただ、今の60歳、まだまだ元気でございます。4年後を目指してあきらめることなく挑戦を続けていきたいと思います」と、すでに次へのスタートに向かうと話した。
さらに、「皆さまには、わたしのつたなさから一緒に喜ぶことはできませんが、三条市民であるわたくしは変わりません」、「今までほど議席という力はありませんが、バッジはありませんが、皆さまの応援を心のバッジとして、これからも三条市民として、住民の皆さまとともに、この地を良くしていくために活動を続けていきたい」。
また、金子恵美衆院議員に、「せっかくあれだけ応援していただいたのに、お返しはできませんが、一市民としてもこれまで以上、皆さまとともに代議士を支え、また自民党の一員として、三条市の一員として、三条市を良くなるために活動を続けていきたい」と述べ、「これまでの応援、本当にありがとうございました」と深く頭を下げた。集まった支持者一人ひとりと握手をして、感謝の気持ちを伝えていた。