19日の第73回分水おいらん道中に向けて12日、燕市交通公園と燕市児童研修館「こどもの森」を会場に「さくらフェス」が開かれ、約6,000人が来場してさばききれないほど多くの人出でにぎわった。
燕市分水地区で大河津の分水の桜土手や商店街で行われる分水おいらん道中は、東日本を中心に県外を含め10万人前後の見物客を集める燕市内で最大の観光行事。そのPRを兼ね、「つばめ桜まつり」として燕市内全域のイベントとして盛り上げていこうと、昨年からプレイベント「さくらフェス」を行っている。
市内3地区でそれぞれで11日に吉田地区の吉田ふれあい広場、12日に燕地区の燕市交通公園&こどもの森、18日に分水駅前&地蔵堂本町通りの日程だ。11日はあいにくの雨だったが、続く12日は抜けるような青空が広がった。
サクラも見ごろを迎えて絶好の行楽日和で、朝から家族連れを中心にどっと繰り出した。ショベルカーやローラー、パトカー、消防車などに乗ることができる「はたらく車大集合!」が大人気。県警のマスコットキャラクター「ひかるくん」や燕市観光PRキャラクター「きららん」も登場し、キッチンカーも並んで公園の芝生に座って青空の下で食事し、フェスティバルにふさわしいわくわく感にあふれた。
「こどもの森」では工作、手芸、マッサージなど9つのワークショップが開かれ、親子で熱中した。オープニングではよさこい演舞や和太鼓演奏、エンディングでは中越ひかりママ楽団による吹奏楽演奏。各さくらフェスで地元高校生がボランティアに参加している。ここでは燕中等教育学校のボランティア14人が運営を手伝い、吹奏楽演奏では「アンパンマンのマーチ」にあわせてダンスも披露した。
ゴーカートやサイクルモノレールが人気の燕市交通公園は、天気のいい休日なら大勢の親子連れでにぎわう。それに加えて「さくらフェス」とあって、周辺の道路が混み合うほどの人出となり、ゴーカートは多いときで百人以上の行列ができ、子どもたちは時間を忘れてさまざまなイベントに次々と参加していた。
次回18日が最後の分水地区での「さくらフェス」。午前11時から午後3時まで開かれ、おいらん道中の前日で、分水駅前では11日から営業している分水商工会青年部による「さくら茶屋」に加えて分水児童館「童楽夢(どらむ)」がチャリティーバザーを開催し、さらに午前11時から分水太鼓道場による太鼓演奏、11時半から「童楽夢」によるキッズダンス披露が行われる。
さらに午後1時から稚児行列。翌日においらん道中が歩く分水福祉会館から願王閣・勝敬寺へと商店街を進む。