聴覚障がい者と健聴者とのコミュニケーションを支援する手話奉仕員を養成しようと、燕市は5月15日から10月23日まで吉田産業会館を会場に計22回の燕市手話奉仕員養成講座・入門編を開くので、受講生を募集している。
盆期間を除く毎週金曜の午後7時か7時半から9時まで開く。講座の実施は燕市聴覚障がい者協会(和田誠会長)に委託し、同協会の聴覚障がい者3人と健聴者3人がひとりずつペアになって講師を務める。講座では、聴覚障がい者の生活や福祉について理解と認識を深めるとともに、手話で日常会話を行うために必要な手話単語や表現技術を習得する。
燕市では、聴覚障がい者からの依頼に応じて燕市手話奉仕員をマッチング、派遣しており、講演会での手話のほか、病院への同伴の依頼が多い。しかし現在、燕市手話奉仕員に登録している人は15人と少なく、しかも依頼の多い日中に対応できる人は限られるため、手話奉仕員が足りない状況だ。
そこで手話奉仕員を養成しようと毎年、入門編か基礎編かどちらかの講座を開いている。入門編、基礎編、技術レベルアップ、そして手話奉仕員登録試験に合格すると、燕市で手話奉仕員として活動できる。
手話奉仕員になりたいと思っている人はもちろん、手話に関心のある人にも幅広く受講を呼びかけている。対象は18歳以上の燕市に在住か在勤の手話初心者。受講料は無料だが、入門編と基礎編が1冊になったDVD付きのテキスト代3,240円、資料代260円が必要。
定員20人で申し込みは22日締め切り。定員を超えたら抽選で受講者を決める。申し込みや問い合わせは燕市の社会福祉課障がい福祉係(直通電話:0256-77-8172)へ。