燕市観光協会(山崎悦次会長)は19日、大河津分水桜土手と地蔵堂本町通りで第73回分水おいらん道中を行う。ことしは桜土手のサクラの散り始めから花吹雪にあたりそうで、サクラの花びらが舞い散るなかで花絵巻を繰り広げる。
メーンのおいらん道中は地蔵堂本町通りと大河津分水サクラ並木の2カ所で行う。まず、正午から地蔵堂本町通りを分水福祉会館から願王閣へ。続いて午後2時から大河津分水桜並木を大河津分水資料館から大河津橋詰へ歩く。それぞれ途中、何カ所かで行列をいったん止め、おいらん役の3人は“外八文字”と呼ばれるおいらん独特の歩き方を披露する。
地蔵堂本町通りでは、おいらん道中を前に午前10時から分水神輿「春の陣」の神事、渡御が行われ、同じく10時から本間医院前で分水太鼓が披露される。地蔵堂本町交差点付近では、飲食物販テント“ツバメルシェ”に17店が出店する。小原クリニック前では無料拓本体験を行う。
フルサワ美容室では9時半から午後4時ころまで「おいらん変身コーナー」でおいらんの衣装や化粧をして写真撮影できる。所用時間約1時間で参加費は4,000円だが定員を上回る申し込みがある人気イベントで、ことしは定員を昨年より2人増やして先着50人とした。信濃川大河津資料館では午前10時からお茶を楽しむ会が開かれ、500人に無料で菓子付きの茶がふるまわれる。
周辺には8カ所に観光バスも含めて計約2,000台分の駐車場を開設し、普通車で1台500円の協力金が必要。電車で訪れる人のために午前10時から午後4時ころまで分水駅前と大河津分水さくら公園を往復するシャトルバスを6台、運行する。雨が降った場合は、おいらん道中の会場となる分水総合体育館と分水駅、さらに分水総合体育館と大河津分水さくら公園を往復するシャトルバスをそれぞれ3台ずつ運行する。
一昨年は雨降りで人出も大きく落ち込んだが、昨年は例年通り9万3,000人の人出でにぎわった。当日は雨の心配がない予報で大勢の見物客を集める。