燕市・つばめ若者会議の「食チーム」は、農業を体感し、収穫の喜びを味わってもらおうと、5月9日から明日を育む体験農園「農園 まんまパワー!」を行うのを前に、会場となる農園で堆肥(たいひ)まきを行い、体験農園をプレオープンした。
体験農園の会場は、道路をはさんで燕警察署向かいにある燕市吉田下中野地内の畑。食チームのリーダー、農業宮路敏幸さん(30)方の所有で、約300平方メートルの広さがある。
堆肥まきにはチームのメンバー9人が参加、宮路さんが堆肥の意味や種類などについて話したあと、さっそく作業にとりかかった。化成肥料ならにおいが少ないが、10年以上、ダイズを作ったやせた畑のこともあり、有機肥料を使うことに。新潟市西蒲区の畜産農家から譲り受けた牛ふんをまいた。
畑の1カ所にかためて置いた牛ふんを一輪車に積んで運び、スコップを使って畑全体にまいた。においは強く、牛ふんは発酵して湯気が上がっていた。決して楽しい作業ではないが、青空の下での朝仕事は気持ちいい。笑い声を響かせながら作業し、1時間半ほどで終わった。
「つばめ若者会議」は、20年後の燕市の未来を考えようと一昨年スタートし、チームに分かれて活動している。食チームは、子どもたちと一緒に土をさわり、太陽の光りを浴びて野菜が育つ手助けをし、できた野菜を食べて体の一部とし、生きる力を学び、感じる“場”にしたいと、「農園 まんまパワー!」を企画した。
参加者を募集してエダマメ、トウモロコシ、トマト、インゲン、ナスなどの栽培を体験してもらう事業で、5月9日の第1回体験で野菜苗の植え付けに始まり、7回の体験を計画している。
「もともとは、家庭菜園でコミュニティーをつくりたいという声があった」とリーダーの宮路さん。会議を重ねるなか体験農園の形が決まった。「30歳代から40歳代の若い夫婦を中心に子どもからも多く参加してもらって野菜の生命力や育つようすから言葉で言い表せないものを感じてほしい」と願っている。問い合わせは宮路さん(電話:090-7184-4141)へ。