元五輪男子マラソン日本代表の谷口浩美さんをゲストランナーに27日、燕市合併10周年記念第26回燕マラソン大会が開かれ、527人がエントリーして谷口さんとともに青空の下を快走した。
旧燕市時代から恒例のマラソン大会で、ことしは燕市合併から10周年になることからその記念大会と位置付け、谷口さんをゲストランナーに迎えて開かれた。スポーツランド燕を発着点に3km、5km、10kmと小学生対象の3kmの4種目を行い、性別や年齢別に合わせて16の部門で競った。
開会式では30回出場の深海良晴さん(燕朝日走友会)と10回出場の高井俊幸さん(つばめかけっこ)、横田晃行さん、松田裕二さんを表彰。分水ジュニアの小学校6年生平原桜子さんと梨本咲良さんが選手宣誓を行って開幕した。
最初の3kmは鈴木力市長がスターターピストルを手に号砲一発。胸にゼッケンをつけた選手はいっせいにスタートした。終日、抜けるような青空が広がり、三条で最高気温22.4度とマラソンには暑いくらいの陽気のなか、市民ランナーはゴールを目指した。
谷口さんは青いシャツに黒いショーツ、青いシューズで市民と走った。谷口さんはゲストランナーとしてのマラソン大会参加を積極的にPRしていないが、年に10回ほど参加する機会がある。季節のいい今ころの時期が多く、この日は前週18日に沖縄県で開かれたマラソン大会以来だった。
それ以外に走る機会はなく、ふだんも走っていないと言う。とはいえ、「走っているいとつい、いま行けば抜けるんじゃないかと思っちゃう。その気持ちを抑えるのが難しい」と、自然に闘争本能のスイッチが入り、気持ちは衰えていない。
5kmをゴールした谷口さんは、顔を汗で光らせ「ちょっとふくらはぎにきてますね。やっぱり頑張れないっす」と、バルセロナ五輪のときの「こけちゃいました」の名言のときと同じようにさわやかな笑顔で話していた。