日本盆栽協会弥彦支部(支部長・永田忠興弥彦神社宮司)は4月29日から5月5日まで弥彦神社境内で、弥彦神社御遷座百年記念事業と同支部30周年記念を冠して第30回弥彦神社奉納盆栽展を開いている。
弥彦支部は県内にある6つの日本盆栽協会の支部のうちのひとつ。弥彦村を中心に県央地域や県内の盆栽愛好者約70人が会員で、そのうち41人が境内の回廊にひとり1席、48席に手塩にかけた盆栽を展示している。
ゴヨウマツやシンパクをはじめ見事な枝ぶりの盆栽が山野草などの下草とともに席を飾る。サクラの開花が例年より1週間ほど早かったように盆栽に見られる季節も前倒し。雑木のカエデやモミジ、コメツガなどの新緑が美しい。例年なら咲き始めのフジがすでに花の見ごろ。サツキもすでに咲いており、春の盆栽の魅力にあふれている。
秋の弥彦の菊まつりは50年以上も続いて全国に知られ、県外から観光客を集めている。それなら春は盆栽展をと毎年ゴールデンウイークにあわせて開いており、「昭和の日」だった初日29日は大勢の観光客で騒々しいくらいのにぎやかさだったが、平日の1日は一転。弥彦神社の参拝がてら、青空の下でゆっくりと盆栽を眺めていた。