燕三条地場産業振興センターでは、ゴールデンウイーク後半の2日から6日まで、「燕三条じばさんゴールデンウイークフェア2015」を開いており、初日2日は午後からを中心に県内外の観光客などでにぎわった。
ゴールデンウイークにあわせて帰省客や観光客に地場産業をアピールする恒例の売り出し。地場産製品を即売する金物市、日替わりのにいがた県央マイスターをはじめ地域の職人や企業による実演や体験、笹だんごなど特産品、豆乳おからドーナツ、たこ焼きなど幅広い品目の日替わりの直売、スーパーボールすくいなどのゲーム(有料)が楽しめる「ちびっこコーナー」など、子どもからおとなまで楽しめるイベントが盛りだくさん。
フェア初日の2日は、出足は遅かったものの午後から夕方にかけて帰省客や行楽客などが続々と訪れ、駐車場には八戸、山形、福島、練馬、名古屋など県外ナンバーの車も多く並んでいた。
金物市や展示即売場では、例年のように包丁や鍋、ステンレスやチタンなどのタンブラー、スプーンなどが人気。ことしは、燕製品を2割引きで購入できる「ふるさと割」もあり、地元の人はそれを目当てに訪れる人もいたが、地域外から訪れる人も多く同センターに来てからわかった人が半数近くで、「ふるさと割」の対象商品を探して検討する人や、支払いをするまで気づかず、レジで値引きされて思わずお得な買物ができたと喜ぶ人もいた。
同日の日替わりの実演は「包丁研ぎ」で毎回、人気の実演。この日は1日で約300丁が持ち込まれた。1丁500円からの値段で包丁を研ぐのは、三条鍛冶集団の師範など6人。伝統工芸士など三条を代表する豪華なメンバーの手仕事によって切れ味をよみがえらせていた。
包丁を研いでもらった加茂市の男性(62)は、1番にと思って午前9時半のオープン前に会場についたがすでに15人ほどが並んでいた。自身も料理をするので、切れ味が楽しみと話していた。
2日目の3日は県央マイスターによる体験でバフ研磨によるスプーンのみがき体験が行われ、新潟市中央区から訪れた40歳代の夫婦は、前週に弥彦へ出掛けたついでに同センターに立ち寄って包丁を購入。そのときにゴールデンウイークフェアを知り、この日はみがき体験に参加しようと来場した。参加費は300円。
緊張から夫は汗だくだったが、「結構、きれいに磨くことができた」、「やってみると楽しい」と自分の手でぴかぴかに仕上がったスプーンに大満足。その後、物産館で「ふるさと割」のある金属製のグラスを品定めしていた。4日は彫金による木の葉のはし置きづくり、5日は鎚起銅器技術による銘々皿作りが行われる。
ゴールデンウイークフェアは、午前9時半から午後5時半まで。入場無料。