田上町のまちづくりのボランティア団体「あじさい塾」(阪内机由塾長)は3日、田上町・原ヶ崎運動公園で筍(タケノコ)掘り体験会を開き、定員枠を拡大して150人が参加し、タケノコ掘りを体験し、体を動かしてからタケノコ汁で旬の味覚を味わった。
湯田上温泉で知られる田上町は、約17ヘクタールもの竹林があり、タケノコは名物のひとつ。それを生かしてタケノコを掘りを広く体験してもらおうと毎年行っており、定員を上回る参加希望があるため、往復はがきで申し込んでもらう人気イベントだ。
今回も定員100人で募集したところ240人もの申し込みがあったため、50組の150人に定員を拡大して受け入れた。「あざさい塾」の会員は43人のうち22人が参加。竹林に入って親子で力を合わせてタケノコを掘る方法を指導した。
掘ったタケノコのうち1本は無料で持ち帰り、それ以上は購入。また、タケノコを掘っている間に会員が先に採って調理しておいたタケノコ汁をふるまった。青空が広がって夏を思わせる汗ばむような陽気に恵まれ、一汗流して花が咲くヤエザクラの下でタケノコ汁を味わい、五感で春を満喫した。
参加者は新潟市をはじめ田上町の近隣の町からの参加が多く、町内の参加は数えるほど。3年連続で鹿児島県の屋久島から帰省がてらに参加した人もいた。
毎年、小学生の息子と参加しているお父さんは、「タケノコがどういうふうに生えていて、どうやって収穫するかを見てほしかった」。3年連続で長岡市などから親族4人で参加した具グループは、「掘るのも楽しいし、タケノコ汁もおいしい。毎年、楽しみにしていて、これからも参加したい」と話していた。