燕市は今年度も小中学生を対象とした英語教室「Jack & Betty教室」を開設するのに伴って9日、燕市中央公民館で開講式を行い、58人が英語学習をスタートした。
ことしで3年目になる燕市が英語教育を推進しているJack & Bettyプロジェクトのひとつ。小学校5、6年と中学生を対象に受講生を募集し、小学生40人と中学生18人、男女別では男子15人、女子43人の58人が受講を申し込んだ。受講生はスタート時点では昨年の89人の3分の1ほどに減り、3年間でいちばん少ない。
今年度も日本人英語指導助手やALTが講師を務め、夏休み中を除いて来年2月まで月2、3回、計25回開講。関連イベントとして燕市英語スピーチコンテスト、燕市親善大使海外派遣事業、実用英語技能検定、イングリッシュサマーキャンプをなどを行う。実用英語技能検定は1回だけ受験料の半額を燕市教育委員会が負担する助成制度を新設した。
開講式には受講生の保護者も出席し、上原洋一教育長はあいさつで、「燕市の産業、文化、歴史を足元に置きながら異なる文化、生活、価値観をもつ世界の人と交流してほしい」、「次の時代をリードしていく世界に通じる人になってほしい」と大きな期待を寄せた。
鈴木力市長は祝辞で、英語をどこへでも飛んでいける魔法のつえに例えて、英語ができれば国境を超え、外国の人と話ができ、世界へ羽ばたけるとし、2020年の東京五輪にスポーツ選手として出場を目指すだけでなく、「5年後、しっかり東京五輪にボランティアという形で参加できる。これを目標に一生懸命、頑張ってもらえれば」と願った。
受講生代表の抱負で、昨年も受講し、外国で活躍したい夢がある吉田小学校6年関川大翔君は、外国の人と楽しく英語会話したいのと、外国の人に英語で燕市の魅力を伝えたいという2つの目標があり、「そのようなことを実現したいために頑張る」。
小池中学校2年長井結衣さんは、中学1年で授業で習ったことが理解できず、英語だけ成績が悪くて苦手な教科になり、だんだん英語を遠ざけるようになっていたが、「英語の楽しさを知り、英語を得意に好きになること」を目指し、「来年のわたしは英語がいちばん大好きでいちばん得意ですというように頑張る」とそれぞれ誓った。