11日から20日までの春の全国交通安全運動の初日11日、燕市交通安全対策協議会(会長・鈴木力市長)は分水おいらん道中のおいらん役を一日交通課長に任命して交通安全街頭指導を行った。
毎年恒例の行事だが、ことしは4月の統一地方選のため、4月の春の交通安全運動が1カ月遅れの5月となった。そのため例年、分水おいらん道中のPRを兼ねた行事だったが、ことしは分水おいらん道中が終わったあとの実施になった。
一日交通課長に任命したのは、染井吉野太夫を務めた地元分水地区の本田菜生さん(27)。午前10時から燕市分水公民館の玄関前で出発式を行い女性警察官の制服を着て染井吉野太夫のたすきをかけた本田さんに斉藤署長から任命状を手渡した。
鈴木市長、燕市交通安全協会の小柳孝礼会長、斉藤署長、本田さんがあいさつし、白バイの先導で熊森地内の国道116号線の待避所に移動し、交通指導所を設置。新潟市方向へ向かう車を止めてドライバーに春の交通安全運動のちらし反射シールなど啓発グッズが入った袋を手渡し、200セットを配布した。
青空が広がるさわやかな陽気で、警察官に待避所に誘導されて不安そうな表情だった人も、啓発グッズを受け取るとにっこり。「ご苦労さまです」と声をかける人も多かった。