三条祭りのハイライト、大名行列が15日午後から行われ、28度を超えることしいちばんの暑さのなか、行列の通る沿道は大勢の観客でにぎわった。
大名行列は、鉄棒、露払い、先供を先頭に導祖神、弓持、鷹匠と続き、御霊を乗せた御神輿(おみこし)2基、神職、三条祭り若衆会、囃子方、傘鉾、押槍10本が続く。大通りに出てから大鉾など台車に乗った大きな鉾が加わり、静かに商店街通りを進み、田島の諏訪神社まで練り歩き、再び八幡宮まで戻り、午後5時から舞込みを行う。
朝から青空に恵まれ、午後3時までの最高気温は28.8度と今年一番の暑さとなったこの日、参加者は午後0時45分の出発のときから額に汗を光らせている人がほとんど。沿道の観客同士のあいさつは「あっついですね〜」だった。
紅白幕の下がる沿道に座り込んで行列を見ていた子どもたちは、「カーン」、「カーン」という導祖神の高下駄と槍をつく音が聞こえてくると「あっ、天狗さま来た?」と立ちあがったり、「こわいよ〜」と母親にしがみつく子どももいた。
高さ2尺(約60センチ)の1本歯の高下駄で歩く姿に若いカップルは「うわ、すごいね。感動した」と見入っていた。
演技で楽しめるのが奴。2人1組になって道具を投げて受け渡し、道具をキャッチするたびに拍手や歓声でわいた。ことしは奴をタントする三条先供組合(赤坂一夫会長)の会員が足りず、規模の縮小も検討していたが、幸い7人も新入会員があり、例年と変わらぬ規模で行われ、新人を見に訪れる家族や知り合いもいた。