三条傘鉾(かさぼこ)振興会は15日午前10時半から三条市・八幡宮境内で三条まつり傘鉾コンクールを行い、昨年より2基少ない7基の傘鉾人形を審査した結果、田町かさぼこ会の「嵐が去ったその後に」が最高賞の金賞を3年連続で受賞した。
えとにちなんだひつじ、三条市の合併10周年をテーマにした作品などが並んだ。
三条の傘鉾人形は、自治会や事業所などが、家庭日用品や金物を使って世相を風刺した人形を製作しており、ことしもザルやかご、物干しハンガー、洗濯バサミ、風呂桶、すだれなどさまざまな材料を組み合わせて、さまざまなアイデアを形にしており、ほとんどが高さや幅などが1メートル前後はある大作だ。
11時の気温は26.7度とすでに夏日となった青空の下、5人の審査員が審査を行い、金賞1点、銀賞2点、銅賞4点を決め、最高得点47点を獲得した田町かさぼこ会を金賞に決めた。
前会長を務めていた清水良一さんがことし2月に急逝したことから、ことしはコンクールの準備が間に合うのか心配され、中止も検討したなかで4人の振興会会員が準備を進め、無事開催となったことし、清水前会長の遺影をかかげてコンクールを行った。
また、清水前会長は優勝した田町かさぼこ会の会計係も務めており、田町かさぼこ会の小林乙彦会長は、清水さんの急逝がショックでことしの参加はやめようと思ったとも話したが、いつも清水さんには「あれしたかね、これしたかね」とはっぱをかけられていたので、それでは清水さんに叱られてしまうとの思いもあり、今回もみんなで製作し、金賞も受賞できたと話していた。
また、同コンクールでは、来年に向けて出品団体を募集しており、興味のある人は声をかけてほしいと呼びかけている。傘鉾人形は審査のあと、大名行列に続いて市内を歩き、市民に披露する。各賞(得点)と出品者「作品名」は次の通り
【金賞】
【銀賞】
【銅賞】