三条市立第三中学校(生徒342人)は16日、第21回チャレンジウォークを行い、ことしも全校生徒と小中一貫教育の一環の小学生370人近くが参加して、小雨も降るなか五十嵐川上流の大谷ダムから同校までの約32キロを歩いた。
長距離を歩き通して心身を鍛錬し、協力して取り組む態度を養おうと、原則として全員参加で毎年、行っている。2010年からは小中一貫教育の一環で、同学区の三条小、裏館小、上林小の3小学校の児童にも参加を募っている。今回は、5、6年生を中心に28人の小学生と保護者も参加した。
コースは、大谷ダムを出発して国道289号線から清流大橋を渡り五十嵐川沿いの堤防道路を進んで第三中に向かった。
前夜からの雨がときどき激しく降り、コースの中間地点の下田体育館から出発するコース変更も検討されたが、1年に1度のせっかくの機会でもあり、回復に向かう天気予報などからも予定通りに実施。小雨の降るなか大谷ダムを午前8時半に1年生、2,3年生と順に出発し、第三中学校を目指した。
最初から最後まで走り続ける生徒もいれば、黙々と歩いていたり、友だちとおしゃべりしながらとそれぞれのペースで歩き、大きなビニール袋を持ってごみを拾いながら歩く生徒も。途中で雨はやんだが、下田地区では小雨や霧雨で、頭にタオルを巻いたり雨具を着ても雨と汗で髪が濡れていた。
ゴールの学校では、ゴールテープを張って、運営ボランティアの保護者や先にゴールをした生徒たちが、ゴールする一人ひとりを拍手で迎えた。1番にゴールした生徒は、1年生男子で午前11時12分にゴールテープを切り、約2時間半弱で駆け抜けた。距離はフルマラソンの3分の2なので、完歩と言うより“完走”だ。最終は予定していた午後5時よりも十数分早くゴールテープを切って終わり、中学生は227人が完走した。
1年生女子は、「疲れました」、「坂が多かった。疲れて、やめようかなとも思った」が、それでも完歩して「達成感があります」。立ちあがって歩きはじめると「足が痛い〜」と、足の裏、ふくらはぎ、すね、ももと全部痛いと頑張った証を感じていた。