燕市出身のフルート奏者で“笛人(ふえびと)”こと本宮宏美さんの3回目のワンマンライブ「ふるさとコンサート」が17日、燕市文化会館で開かれ、地元の春祭り行事の万灯との共演、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターつば九郎もゲスト出演してコンサートを盛り上げた。
本宮さん5枚目のアルバム「天真爛漫」が4月22日にリリースされたことも記念して開かれたコンサート。ほぼ満杯の会場でニューアルバムを中心に21曲を2時間20分に渡って演奏した。
万灯とは初めて共演した。ちょうどこの日は燕市宮町、戸隠神社の春季祭礼にあたり、2つの万灯組が万灯を引き、「伊勢音頭」のはやしと歌にあわせて女の子が踊る行事が行われていた。
そんなことから共演の話がもちあがり、実現した。コンサートの開場15分前から開場を待って行列しているファンに楽しんでもらおうと会場玄関前で行った。
共演したのは横町万灯組。この時間はいくつかの班に分かれて町を門付けに回っているところだったが、共演のためにいったん全員が集結し、200人を裕に超す大所帯。本宮さんも横町万灯組と同じはっぴを着て、しの笛と同じメロディーを奏で、それにあわせて12人の小学生の踊り子が踊った。
踊りが終わって本宮さんがあおると、若連中は飛び跳ねて気勢を上げた。自由席のこともあり、開場前なのに100人以上が行列をつくり、思いがけないファンサービスに目を細めていた。
コンサート本番では、アンコールで本宮さんが再びステージに登場すると、特別ゲストでつば九郎を登場した。つば九郎は燕市から燕市PR隊鳥に任命されており、本宮さんも燕市PR大使。つば九郎はこの日、燕市のスワローズライスファームに参加しており、それが終わってから会場に飛来した。
つば九郎は筆談で「きょうやくるとかちました」と報告し、会場は拍手。いつもながらのおどけっぷりで、音楽にあわせてタオルを持つなどして踊り、本宮ファンの視線を集めていた。