ヒメサユリの小径で「高城ヒメサユリ祭り」開幕、花が見ごろのヒメサユリの観賞に県内外から登山客 (2015.5.21)

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三条市下田地区の高城城址の登山道「ヒメサユリの小径(こみち)」で20日から6月5日まで「高城ヒメサユリ祭り」が開かれており、初日20日は県内外から登山客が訪れ、見ごろを迎えたヒメサユリの花の群生を楽しんだ。

「高城ヒメサユリ祭り」が始まった高城城址の登山道「ヒメサユリの小径」に群生して咲くヒメサユリ
「高城ヒメサユリ祭り」が始まった高城城址の登山道「ヒメサユリの小径」に群生して咲くヒメサユリ

ヒメサユリはユリ科の多年草。下田地区の山野に古くから自生し、三条市の花にもなっている。その群生地が、標高372メートルの高城城址に続く登山道にあり、開花期にあわせて毎年、ヒメサユリ祭りが開かれている。

期間中は、駐車場に売店を開設し、こんにゃく(100円)や山菜、ヒメサユリの苗などを販売しており、20日(100人)と23、24日の3日間、午前9時から先着150人に地元森町産コシヒカリのおにぎりをプレゼント。23日は「はじめの眺め」で午前10時から先着100人にキハダ茶をサービス。31日は、登山者お楽しみ抽選会や長禅寺境内で先着50人に呈茶(1服200円)のふるまいを行う。

駐車場に開設した売店
駐車場に開設した売店

初日20日は、県内外から夫婦や友人同士、ひとりなど登山客が切れ目なく訪れた。ヒメサユリの花は、昨年より1週間ほど早く、すでに8割ほどが開花。「かわいー、色がいいね」、「こんなに咲いているの」とスマートフォンやカメラで撮影する人も多い。

ヒメサユリの花を楽しむには、駐車場から30分弱の山道を登る。駐車場並びの長禅寺脇の登山道入口から登り口の「ヒメサユリの小径」まで、かなり急な登り坂を15分ほど歩き、そこからゆっくりと登って15分ほどのあたりからヒメサユリの群生が見られる。山道なのでスニーカーやトレッキンシューズなど、歩きやすい靴や服装が必要だ。

ヒメサユリの群生
ヒメサユリの群生

群馬県から訪れた男性(66)は、旧下田村時代から今回で5、6回目の訪問。「きれいなので女性が好きだと思って」と、今回は友人を誘って3人でヒメサユリを目当てに訪れた。初めて訪れた女性は、ハルゼミの声が響くなか、かなりの急な上り坂に「本当に登山なのね」と予想外にきつかった。花の美しさやベンチが設置されたスポット「はじめの眺め」から望む守門岳と眼下に広がる下田郷の風景に「わー、来たかいがあったね」と疲れも和らいだようだった。

ヒメサユリの群生する場所からさらに登る高城城址へと続く登山道は約1.4キロで、1時間余りの行程。同地区の住民らが1978年に高城城址保存会を結成して登山道を整備すると、ヒメサユリが育つ環境になった。「ヒメサユリの小径」として整備された登山道は、同保存会が毎年、雑木の伐採や下草刈りを続けているおかげで、たくさんのヒメサユリの花を楽しむことができるようになっている。

 「はじめの眺め」から守門岳をバックに見るヒメサユリ
「はじめの眺め」から守門岳をバックに見るヒメサユリ

期間中の登山は、登山道環境整備協力金1人200円が必要で、登山道入り口で受け付ける。協力金は「ヒメサユリの小径」の整備や管理に充てる。

また、期間中の23、24、30、31日は混雑が予想されることから、週末は「いい湯らてい」と道の駅「漢学の里しただ」に臨時駐車場を用意し、あわせて下田郷の魅力を楽しんでもらおうと、臨時駐車場を含む5カ所を巡回する無料のシャトルバス「週末バス周遊」を運行する。

【ヒメサユリの小径に咲くさまざまな山野草の写真】

 ヤマツツジ
ヤマツツジ
ガクウラジロヨウラク
ガクウラジロヨウラク
エゴノキ
エゴノキ
ナナカマド
ナナカマド
ヒメシャガ
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