燕市は25日、燕市民交流センターで高校生以上を含む青少年の夢を資金面で応援する「羽ばたけつばくろ応援事業」の2次審査を行い、応募のあった4件の企画提案のプレゼンテーションを審査した。
市は小中学生を応援するさまざまな事業を用意しているが、高校生以上は対象にしてこなかった。高校生でも燕市の子どもであることに変わりはなく、高校生になった子どもたちも市として応援していこうと今年度、羽ばたけつばくろ応援事業に取り組むことにした。
若者の主体的な活動を応援し、燕市の将来を担う人材を育成するため、自己啓発、学習、視察などの活動支援や、地域で取り組むイベント、地域活動などの社会参画事業の企画を募集し、必要な資金を助成する。
個人は高校生から20歳までを対象に10万円まで、団体は小学生から20歳までを対象に25万円までを補助する。補助割合は定めていない。4件の補助申請があり、先に行った書類選考の1次審査で4件すべてが通過し、この日の2次審査となった。
申請は団体に小学生、中学生、高校生が1件ずつ、個人が高校生1件。分水小学校の代表、西海土和花さん(11)は3人の団体で、プロから校歌を歌ってもらうなど音楽鑑賞を行う。県内の高校生団体「NADO」(12人)代表の山後緑さん(18)は参加者のネックになっているカフェで交流する参加費に充てる。小池中学校の代表、登坂拓海さん(14)は「糸半(いとはん)プロジェクト」として5人の団体で地域貢献活動やボランティア活動を行う。
個人として県立燕中等学校の河上鈴華さん(16)は昨年、燕市親善大使として渡米したホームステイ先がインド人の家族だったことから、インドのヒンディー語を学ぶ知識を得るために再び同じ家族のもとにホームステイする費用を申請した。
審査は松井賢二新潟大学教育学部教授を審査委員長、斉藤和夫燕市教育委員長と細野美恵子燕市社会教育委員長を審査委員に3人で行った。申請者はそれぞれ緊張して5分間の持ち時間でプレゼンテーションし、審査員の質問に答えていた。
企画提案の選考で、補助額は2次審査を通ってからはっきり決めるが、概算では4件のうち団体と個人1件ずつがほぼ満額の補助。同事業の予算は100万円で、仮に4件すべてが満額に決まっても予算に届かない。審査結果は後日、発表されるが、企画提案もしっかり行われたことから、4件とも補助が決まりそうだ。
分水小学校