三条市、燕市、弥彦村の小学生から夏休みの8月19日から23日まで4泊5日で100キロを踏破してもらう「寺小屋つばさ100km徒歩の旅」の第4回学生スタッフ研修が24日行われ、今の時期としては厳しい暑さのなか、三条商工会議所から燕市国上勤労者体育センターまで25.3kmを試歩した。
毎年恒例の事業で、運営を支えるのが県内の大学生を中心とした学生スタッフ。ことしは過去最多の132人を数え、本番に向けて16回もの研修を重ねて求められる心身を鍛練している。
4回目となったこの日の研修の参加者はぐっと減って42人。これまでは屋内での研修だったが、この日は初めての実践試歩に挑戦。本番4日目に歩く燕市体育センターから燕市国上勤労者体育センターまでのルートに加え、その手前に三条商工会議所あら燕市体育センターまでのルートを加えて歩いた。
子どもたちと歩く本番は時速4kmで進むが、この日はそれより速く時速6kmペース。青空が広がって雲で日が陰ることはなく、三条の最高気温は27.8度。暑さに体が慣れていない今の時期では真夏同然に感じる暑さで、2人が完歩できずに脱落した。
燕市国上勤労者体育センターに到着したときにはたっぷり日焼けし、腕にはシャツのあとがくっきり。歩いて終わりではなく、班ごとに振り返りを話し合い、良かったところや悪かったところを発表した。
学生スタッフは「まわりへの声かけがうまくできた」、「班を盛り上げることができなかった」、「小走りになったところがあった」、「どこで給水したらいいか確認した方が良かった」などと発表した。
燕三条青年会議所OBが中心の実行委員は、「子どもより学生が先にバテてしまってはだめ」、「保護者が安心して子どもをあずけられるような体力を身につけることが大事」と話した。
また、ペットボトルを持ったまま歩いていた学生スタッフがいたことを指摘し、「子どもに何かあったときに手がふさがっていては子どもを守れない」と厳しく注意した。最後はチクサクコールで気勢を上げて締めた。次回は合宿を行う。