新潟県動物愛護協会県央支部は、27日午後7時から三条東公民館で「家庭犬しつけ方教室」の講義講習を行い、27組の飼い主が参加してイヌや社会への責任など犬を飼う心構えから聞いた。
三条市と燕市が共催。愛犬のしつけ方の正しい方法を勉強し、愛犬とともに、より豊かな生活を楽しんでもらうため20年余り前から毎年、開いている。教室では、講義講習を受講したあと、4回の実技講習を受講する。
今回の講義講習は、27組の家族など約40人が参加。三条保健所の大沢満生活衛生課長が「犬を飼う心構えと関係法令について」、同協会県央支部の坂田光子支部長が「家庭犬のしつけについて」、坂田動物病院の坂田郁夫院長が「愛犬の健康管理について」のテーマでそれぞれ講義し、同協会員と愛犬のデモンストレーションも行った。
坂田支部長は開会あいさつで、しつけ方教室のポイントは「飼い主にご自分の犬を理解してもらうこと」、「ただお行儀がいいでなくて、社会の中で認められるイヌになってもらうよう、飼い主が勉強する場。飼い主が良ければ犬は必ずよくなる」と話した。
また、イヌのしつけは、最初にどのくらい手をかけて、気持ちをかけてあげるかも重要とし、「飼って日の浅い人が多いのではないかと思うが、いいスタートを切って、ワンちゃんとのワンダフルなライフを送ってほしい」と願った。
講義は、「犬を飼う心構え」から始まり「飼い主となったからには、犬に対しての責任、社会に対しての責任を負うことになる」として、イヌに関するトラブルの事例や法令などを聞いた。
「家庭犬のしつけについて」では、最初は「犬を知ることから」とし、これから飼おうとするときに飼い主のライフスタイルにあっているかなど犬種の特性を知る必要があることや、イヌの性格形成には幼いころの生活環境が大きく影響すること。また、「人とイヌが楽しく暮らしていくためのルールを考えることがしつけ」として、家庭犬としてのトレーニングやマナーなどわかりやすく示した。
参加者は、それぞれの講義でメモを取ったり、うなずいたりしながら聴き、4人の飼い主と愛犬たちのデモンストレーションでは、しっかりと飼い主の合図に反応する光景に「かわいいね〜」と目を細め、これから始まる「ワンダフルなライフ」を思い描くようだった。