2013年に登録有形文化財となった燕市総合文化センターの敷地に建つ「燕市旧浄水場配水塔」、通称「水道の塔」の内部見学会が13日午前9時半から正午まで開かれており、好天にも恵まれて開始から30分で52人が参加する人気だ。
「燕の水道の塔を愛する会」(早川賛治会長)と燕市教育委員会が主催。水道の塔は1941年に竣工した鉄筋コンクリート造で、4階まで円すい台形で5階に水槽を載せる。見学会では1階に水道の塔の資料を展示し、“愛する会”の会員が水道の塔の概要を説明してから4階まで上ることができる。
水道の塔は燕市の創設水道における現存する施設として貴重で、長く地域のシンボルとして親しまれている。登録有形文化財となってから毎年、内部見学会が開かれている。見学用に新設された階段が急なので、4階へのぼる対象は小学校4年生以上。「2階までだった」とギブアップする足の弱い高齢者や「おっかね〜」と恐る恐るのぼる人も。
しかし4階の窓から見る中ノ口川の向こうに守門岳や青空は美しく、「気持ちいいね」と74年前に誕生したビューポイントを味わっている。参加無料。