14日夜、信越本線のJR東三条駅近くの踏切で、乗用車が脱輪して動けなくなり、三条市消防本部が出動した。けが人はなかったが、この影響で一部の列車に遅れが出た。
事故があったのは、三条市JR東三条駅から長岡方向に向かう三条駅間の最初の踏切で、鉄橋はじの五十嵐川右岸堤防上の「五十嵐第2踏切」。
脱輪したころ列車は近くにおらず、乗用車のドライバーが踏切非常ボタンを押したようだ。午後7時41分ころ、付近の人から「踏切内で車が脱輪している」と119番通報があり、三条市消防本部の救助工作車などが出動した。
同本部では、JRの確認を得て救助工作車のウインチで乗用車を線路から引っ張り出し、約40分後の午後8時23分に作業を終了。その後、長岡方向から新潟方向に向かう列車がゆっくりと鉄橋を渡って踏切手前で停車。列車の運転士も線路に降り、踏切内の安全を確認してから、東三条駅に向かって動き出した。
三条駅側の踏切と東三条駅側の踏切のいずれも遮断機が下りて40分余り警報機が鳴りっぱなしだった。また、消防車のサイレンが複数鳴っていたりすることから、「火災の発生かと思った」と付近住民も作業を見守っていた。