三条市は、二・七の定期露店市の開催にあわせて朝ごはんを提供する「まちなかで朝ごはん」を5月から10月まで月2回のペースで開いている。
三条市のJR北三条駅並びの中央市場で開かれている二・七の市の開催日のうち、月に2回、7がつく日に開催。毎回、80食から100食の朝食を1食500円で販売。午前7時から8時半までだが、売り切れたら終わる。
食事の献立は、「旬の食材でつくる和食」。毎回、違った料理で、提供する市内の地産地消推進店の越前屋ホテル、清みず、ベジテーブルと三条市の担当者でアイデアを持ち寄って決めている。
調理は3店がそれぞれの店舗で分担し、会場では地区の民生委員、食生活推進委員、健康推進委員が配食し、土、日曜は三条信用組合の職員も参加する。
6月は7日と17日の2回開催。5月のメニューは、三条産のお米の炊きたてごはん、鯛の西京漬け焼き、ほうれん草のごまみそ炒め、若竹汁の本格和食だった。
三条市今井野新田に住む72歳の女性は、自転車で市へ買い物に訪れるついでに「まちなかで朝ごはん」を利用するのを楽しみにしている。「大勢で食べるのが楽しみ。この前は子どもさんと一緒のテーブルで食べて楽しかったですよ」、「薄味で年寄向きで、ちょうどいい」、「(旧栄町が)三条と合併して良かったです。嵐南公民館もよく利用させてもらってます」と楽しそうに話していた。
「まちなかで朝ごはん」は2014年から実施してことしで2年目。三条市が一昨年、三条小学校区の高齢者を対象に行った調査で、誰かと一緒に食事をしている人は生活満足度が高いという結果から始まった。
昨年は4月から11月まで計13回開き、延べ1,101人が利用した。ほとんどが終了の8時半より早く完売し、大半が食事を残さず完食している。常連も40人ほどおり、ひとり暮らしには助かるとの声があり、家族で訪れたり、出勤前に訪れる人もいる。
日中は忙しくて会えない人同士が、朝の時間帯ならと待ち合わせして朝食を楽しむという人など、それぞれのライフスタイルにあわせて利用している。まちなかで朝ごはんは、老若男女だれでも利用できる。今後の開催日は次の通り。荒天の場合は中止することもある。