三條蘭亭会(井上雨石会長)は26、27、28日の3日間、ことしも三条市中央公民館で第28回書道展を開き、会員の作品など41点を展示する。
三條蘭亭会は、日本書法教育会で学ぶ三条市や燕市を中心とした書道団体。三条、燕、新潟の5人の師範とその教え子など、20歳前後から90歳代までの45人が会員。ことしで創設30年になる。
書道展は、会員の1年間の勉強の成果を発表しており、今回は95歳の会員をはじめ34人の計40点を展示した。平成16年の7・13水害の年に1度休んだ以外、昭和60年設立の翌年から毎年、同公民館を会場に開いている。
井上会長(78)は、8回目の年に五十嵐滄海初代会長のあとを受け継ぎ、それからすでに20年余り。「よう続いている」と振り返る。今では書道展のポスターを印刷に出しているが、最初のころは手づくり。当時、井上さんとともに副会長を務めた木口操志朗さんと2人で、何枚も手書きで作ったと言う。
入会はいつでも歓迎だが、書道人口が減って会員の平均年齢も上がっている。とはいえ会が30年も続き、長く続けている会員が多いので年々、作品のレベルも上がり、「うまくなっている」と井上会長。
かい書、行書、草書、隷書、漢字かななどバラエティーに富んだ作品は、見応えがある。現代文が多く、初心者にも楽しむことができるので気軽な来場を呼びかけている。昨年は、2日間で486人が来場した。書道展は、午前9時から午後5時まで、最終日28日は午後4時半まで。入場無料。