燕市小池中学校(小野塚正史校長)は26日、夏休みに職場体験を行う2年生95人を対象にその事前学習として燕市出身のNSGカレッジリーグ生涯学習室室長の鈴木弘明さん(49)を講師に職業講話を聞いた。
小池中は毎年、1年で職場見学を行った2年生を対象に総合的な学習の時間で夏休みに職場体験を行っており、ことしは8月20、21の2日間、企業に出向いて仕事を体験してもらう。
職場体験の効果を上げるため、外部講師から話を聞くのがいい刺激になるのではと、今回初めて事前学習として職業講話を企画した。
講師の鈴木さんは前新潟会計ビジネス専門学校副校長で、簿記部の監督としてビジネスの甲子園と呼ばれる全国簿記電卓競技大会でチームを全国優勝、日本一へ導いたこともある。今は特別出前授業として、幸せになれる生き方の授業と題し、中学生から社会人まで対象に講演を行っている。
鈴木さんは事前に2年生から「職業について」と「鈴木さんへの質問」について提出してもらっており、それらに答える形で219枚のスライドを用意し、プロジェクターで上映しながら話した。
人の究極の幸せは、人に愛され、ほめられ、役に立ち、必要とされることの4つあることや、働くために必要な「考え抜く力」、「前に踏み出す力」、「チームで働く力」の3つのがあることなどについて話した。
年俸1ドルで働いていたアップルの創業者のスティーブ・ジョブズやマザー・テレサの言葉も引用。五泉市のスーパーの成功例など実例も紹介し、生徒にマイクを向けたり、先にあいさつしてから礼をする“語先後礼”を生徒から練習してもらったりと、飽きさせずに話した。
最後に生徒全員で円陣を組み、鈴木さんの「みんなで一緒に頑張るぞ!」に続いて生徒が「おーっ!」と気勢を上げることを“叶(かな)う”は“口”に“十”と書くのにかけて10回、繰り返して締めくくり、さらに生徒から講話の感想を書いてもらった。生徒代表は「働くことのすばらしさや感謝の大切さなどを学んだ」と鈴木さんに礼を述べた。