7月に青年海外協力隊員としてアフリカ大陸南東部のマラウイ共和国に派遣される三条市出身の野水寛海さん(27)が25日、国定勇人三条市長を表敬訪問し、現地での活動などを話した。
野水さんは、第一中学校、三条東高校、神奈川大学を卒業し、ことし1月まで神奈川県横浜市で介護福祉士の仕事に就いていた。青年海外協力隊を目指すきっかけは、大学の国際問題の授業で世界では今も貧困が続く地域があることに疑問をもち、少しでも自分にできることがないかと考えたこと。当時は、スキルも知識もないとあきらめたが、協力隊員になりたいという思いがあり、志願した。
マラウイでは、土壌侵食対策のための農業と女性の生活改善などを行う。野水さんは、「生活を一緒にし、同じ目線で、同じ方向を向いて活動したい」、「現地の方に話しを伺いながら、役に立てることがあれば活動していきたい」と話した。
国定市長は、「すごいところに行くんだね」、「あんまり無茶はしないで」と自身が大学4年のときに1年間、中国で過ごしたときに身の危険を感じたエピソードなどを話し、エールを送った。
野水さんは、本県出身の1人を含む隊員13人で7月6日に出発する。任期は2年間で、日本への帰国は自費で1回だけできる。