29日午前10時半ころ、三条市清掃センターの施設内にある燃えないごみの分別作業工程で火災が発生、午後0時34分に火は消えた。この火災によるけが人はなかった。
火災が発生したのは、同センター内のリサイクル設備「一次磁選機」という不燃ごみを選別する機械設備。原因は調査中だが、家庭や事業所から受け入れた不燃ごみを小さく砕いたあと、鉄とそれ以外に分別するベルトコンベアーのような機械の作動中に出火したようだ。
無人で作業を行う設備で、モニターなどが設置されている中央監視室の職員が異常を確認し、消防に通報した。
消防車9台が出動し、2台が放水して火を消し止めた。消防によると、到着したきは炎が確認できなかったが、かなりの煙だった。建物への被害はなく、機械の一部が焦げた。原因は調査中だが、機械の不具合がないことから、ごみに原因があったとみられる。
三条市によると、これまでもカセットコンロのガスボンベやライターなどが破砕機で摩擦により発火することがあった。ただ、ほかに燃える物がないので、燃え広がることはなかったという。
不燃ごみなどをリサイクルする同設備は、機械の被害状況にもよるが、点検を行って正常な状態を確認しだい、再稼働する。この機械は毎日、稼働しているわけではなく、週に3日ほど、1日に5時間ていどしか稼働しないため、今回の火災で市民生活に影響がでることはなさそうだ。