1日に三条市の地域おこし協力隊に着任した大滝雄斗さん(25)=長岡市中之島=は、さっそく国定勇人市長に訪問、着任のあいさつをした。
ことし4月にNPO法人の設立を認証されたばかりの「NPO法人ソーシャルファームさんじょう」に従事する。ソーシャルファームさんじょうは、三条市下田地区の荒沢地域を拠点に、下田地区をフィールドとした職業訓練、寺子屋活動、伝統技術ワークショップ、新規就農希望者支援と人財育成の企画運営などを行う。任期は年度末の来年3月末までで、再任もあるが最長でも3年以内。
もうひとり同じ業務に就く隊員の採用を決めており、8月ころに着任。さらに9月にはもうひとり採用し、荒沢の空き家をリフォームしたシェアハウスで生活する。
大滝さんは長岡市中之島の出身。新潟大学法学部を卒業し、銀行で2年余り働いた後、県の臨時的任用職員として半年間、働いた。2013年から慶応大学大学院政策メディア研究科SCMの一員として三条市民球場で調査、研究を行った当時、慶応大大学院生の斎藤和真さん(26)は、大滝さんにとって新潟大学ラクロス部の1年先輩。斎藤さんが昨年6月に山梨県富士吉田市の地域おこし協力隊に着任したことで、地域おこし協力隊を知った。
国定勇人市長は「ぼくらが知恵やアイデアできないところを補ってもらう仕事」、「地域経営課がどう思っているかとか、三条市がどう思っているかとか、それは気にすることはない」と外部からのフレッシュな感覚を仕事に生かすことを求めた。
あいさつのあと大滝さんは「人の話を聞き、意見を集めてまとめるのがうまい」と自己評価し、「まじめ過ぎると言われることがあり、思いついたことをばんばん言って、いい意味で空気を読まないで行動したい」と抱負を話した。