高齢者のさまざまな社会参画をサポートしようと三条市は1日、三条市シルバー人材センターに業務を委託してセカンドライフ応援ステーションを開設した。
市役所第二庁舎の約20平方メートルの広さの部屋に設置し、平日の午前9時から午後5時まで開設。シルバー人材センターが採用する嘱託員のコーディネーター1人が常駐し、午後からはシルバー人材センター会員によるコーディネーター2人のうち1人が加わるので、午後からは2人体制になる。
業務は55歳以上を対象に仕事、ボランティア、学びなど社会参画を考えている人の相談にこたえ、情報提供や人材育成などを行って生涯現役をサポートする。社会参画を促進するためのセミナー開催や生活支援ニーズの把握と支援サービス提供に向けた環境整備も行う。公式ホームページも立ち上げ、そこからも情報を入手できるほか、相談の事前予約や問い合わせもできる。
県内では初めての取り組みで、高齢化社会の進展を背景に高齢者の健康を促進し、高齢者から社会の担い手にもなってもらおうというもの。
初日1日は午前9時から看板の除幕式を行った。シルバー人材センターの金子武理事長は「三条市の多くのセカンドライフ世代が、地域で今まで以上に活躍できるよう支援し、活躍の場を整備することで、ひいては地域の活性化、高齢者自身のいっそうの元気づくりに寄与することが、大きな事業の目的」とし、「本事業への取り組みを通し、当センターの役割もさらに進化できれば」と願った。
国定勇人市長は、「セカンドライフ応援ステーション」の名称にこだわりがあると言い、仮称「暮らしのサポートセンター」だったが、「新しい人生のライフサイクルを紡ぎ出すにおいが感じられなかった」ため、最後の最後まで粘って今の名称にしたことを話した。
「現役をリタイアされたまだまだ長い人生がその先に待つなかで次の新しい人生を築き上げていくための集う場として大いに栄えてほしい」、「どんなささいなことでも、セカンドライフ応援ステーションに立ち寄ればすべてがかなう、実現できる、そんな場になることを祈念する」と国定市長は期待した。