燕市は5日午前8時半から全市一斉に燕市総合防災訓練を行うのに向けて、6月29日から7月10日まで市内の各種団体、事業所で合わせて1万3千人余りが参加して地震から身を守る「シェイクアウト訓練」を行っており、6月30日は午前11時半過ぎから市役所でシェイクアウト訓練を行った。
訓練は庁内放送でチャイムに続いて緊急地震速報が流れ、職員が「訓練、訓練、地震が続いています。揺れが収まるまで姿勢を低くし、頭を守り、じっとしていてください」とアナウンスした。
シェイクアウト訓練の内容は「まず低く(DROP!)」、「頭を守り(COVER!)」、「動かない(HOLD ON!)」の3ステップで、要は机の下にもぐるだけ。
執務室の職員は緊急地震速報が流れたところで、すぐに机の下にもぐるべきところだが、指示があってからもぐるものと思ってか、あたりのようすを見回してから、机の下にもぐり込む人もいた。
シェイクアウト訓練は「地震をぶっとばせ」という意味の造語で2008年、防災関係者らの発案でスタートした米国最大の地震防災訓練。参加者は専用サイトに登録し、電子メールを合図にそれぞれの場所で訓練する。日本でも多くの自治体が実施し、平成26年度は全国で約440万人が参加。県内では昨年、新潟市が実施している。
燕市でも防災意識を高める入り口に有効なことから、毎年恒例の燕市総合防災訓練にあわせて市内各地でシェイクアウト訓練を行うことにしたもので、6月29日から7月10日までをシェイクアウト強化月間として市内の小中学校、幼稚園、保育園、事業所、福祉団体など124団体の合わせて1万3,720人が参加することになっている。
5日の燕市総合防災訓練も午前8時半の地震発生の想定にあわせてシェイクアウト訓練を行う。