三条市神明町地内で市道新保裏館線をまたいでパルムマンションの建つ「パルム2」と2011年に解体撤去された「パルム1」を結ぶ屋根付きの神明歩道橋の撤去工事が5月末から行なわれている。7月13、14、15の3日間は夜間通行止めにして工事が行われ、1988年の供用開始から27年になる歩道橋は秋に姿を消す。
工期は、5月29日から9月25日まで。歩道橋内の部品や設備を取り外して本体を軽くしてから、道路に架かっている鉄骨部分を撤去する。
鉄骨部分の撤去は夜間通行止めにして行う。13、14、15日と午後9時から翌朝6時まで、新保裏館線のミスタードーナツ前の信号交差点から昭栄大橋を嵐南側に渡った交差点までの区間を通行止めにして間を通行止めにして工事を行う。
歩道橋は、1988年3月に昭栄地区市街地再開発事業のひとつとして建設され、4年余り前に撤去された「パルム1」などとあわせて建設されてから27年余りになる。
屋根付き橋であり、「パルム1」の利用者を立体駐車場に駐車して地上へ降りずに傘も差さずに「パルム1」へ誘導する大きな目的があったが、「パルム1」の撤去で利用価値はほとんどなくなった。歩道橋の利用は減り、三条市が昨年11月下旬に行った通行量調査では、1日に数人が通るていどで、道路を横断する人は、ほとんどが歩道橋下の信号交差点の横断歩道を利用している。
以前に修理をしたこともあるが、数千万円も費用がかかった。今後のメンテナンス費用や防犯を考えて撤去を決めた。工事費用は約3,000万円。
歩道橋の南側にある昭栄大橋は、パルムの建設より5年ほどあとの1993年の完成。昭栄大橋を渡る時には、必ず歩道橋の下をくぐっていたが、今回、撤去されると、これまで歩道橋で遮られていた空間が広がり、昭栄大橋や新保裏館線を前に、見たことのない新しい景色があらわれる。