加茂市に住む20歳代から40歳代まで6人の若手作家によるグループ展「ここ あつまる展」が3日から7日までの5日間、地元のギャラリー「山内堂」=加茂市仲町=で開かれており、合わせて約60点を展示している。
6人は写真の川田淳さんと日本画の森島明子さん夫婦、書道の下田逅絆さんと下田彩水さん兄妹、洋画の渡辺丈夫さん、写真の高橋一行さん。主に県展や芸展で活躍し、ことしの県展ではうち3人が入選。これからの加茂市の美術界のけん引役となることも期待される実力派だ。
今回の企画を思いついたのは渡辺さんで、下田彩水さんとの間では2、3年前から構想があった。1年ほど前から毎月、集まって具体的な準備を進めた。
キーワードは地元“加茂”。加茂に住む若手で加茂で開くことにこだわった。タイトルの「ここ あつまる展」の“ここ”は“加茂”であり、“個々”の作家でもある。加茂を外に発信したい、加茂に貢献したい、結婚して京都から移り住んだ人もあり、メンバーによって企画に込めた思いはまちまちだ。
初日3日は朝から来場者に切れ目がなかった。1年がかりで迎えた開幕に下田彩水さんは「うれしいし、楽しい。だから初日のきょうが打ち上げなんです」と笑う。高橋一行さんは「とにかくこうして形になって良かった」と喜ぶ。
下田さんは「公募展ではサイズなど表現方法が制約されるがグループ展や個展は自由に表現できる。自由に作品を見てほしい」。今回は第1回としており、メンバーを固定せずに出入り自由にして毎年、開催したい考えだ。毎日午前10時から午後6時まで、最終日7日は午後4時まで、入場無料。