三条署は3日、平成27年度優良少年警察ボランティア(少年補導員)の感謝状贈呈式を行い、少年の非行防止活動などの功労によって三条地区少年補導員の2人に県警本部生活安全部長名の感謝状を伝達した。
感謝状を受けたのは、三条地区少年補導員連絡会(31人)の少年補導員、会社員熊倉敏郎さん(51)=三条市横町=と、自転車販売業中村仁志さん(51)=三条市条南町=。今回は県内で52人が感謝状を受けた。
少年補導員は、日常生活を通じて、地域における街頭指導補導活動や有害環境浄化活動など幅広い非行防止活動を行う「少年警察ボランティア」のひとつ。警察からの委嘱を受けている。
熊倉さんは10年、中村さんは8年にわたって少年補導員を務め、少年の健全育成や非行防止活動に尽力してきたことが評価された。
午後3時に熊倉さんと中村さんが三条署を訪れ、桜井秀昭署長が感謝状を読み上げて、それぞれに手渡した。
感謝状を受け、熊倉さんは、「さらに積極的に、子どもたちにかかわっていきたい」、中村さんは「(これまでと)違う観点からの見回りなどができたらいい」と話していた。
現状について、スポーツ少年団に指導者としてかかわっている熊倉さんは、子どもたちの数が少なっていることを実感していると言い、中村さんは毎年、行っている三条祭りの見回りでは、活動を始めた当初と比べて「ずいぶんおとなしくなったな」という印象と、ここ10年をみてもかなりの変化を感じていると話していた。
桜井署長は、補導件数の減少はあるものの、これからは夏休みなど子どもたちの気持ちも緩むことから、積極的に声をかけていただき、子どもたちの健全育成に引き続きの尽力をと願った。