燕市立つぼみ保育園で2日からノロウイルスの感染が広がり、翌3日は園児116人うち3分の1近くにあたる34人が欠席した。ノロウイルスは園児によって持ち込まれたものと思われる。
三条保健所が3日から園内の調理室や給食、その原材料、園児の便などを検査したところ、園児の便からノロウイルスが検出された。調理室や給食、原材料からはノロウイルスを含む18の食中毒菌はまったく検出されなかったことから、ノロウイルスに感染した園児から感染が広がったと見られる。
燕市内の保育園では、園児の嘔吐についてはノロウイルスの感染を確認するまでもなく、嘔吐物処理キットを使って対応しているが、それだけでは感染の拡大を食い止められなかったようだ。
5日の欠席は5人となり、感染は急速に収束した。園児の各世帯にはノロウイルスの予防対策を伝える県のパンフレット配布した。
給食はふだんは保育園で調理しているが、先週末は給食が原因ではないとわからなかったため、10日まで市の給食センターと味彩燕に給食を委託しており、給食が原因でないとわかっても委託は継続する。
保育園での感染は収束したものの、家庭内感染も心配される。県央研究所の茨木和雄理事は「二次感染が非常に怖い。とにかく拡散させないのが大事。嘔吐物はきちっとした濃度の塩素水で手袋やマスクをつけて行う必要がある」と徹底的な消毒をアドバイスしている。