燕市内の特別養護老人ホームなどで理容の出張サービスを行っている燕市内の理容店有志でつくる「燕理容出張サービス」は7日、出張サービスを行う施設の利用者のために役立ててほしいと社会福祉法人つばめ福祉会(岡田健一理事長)に20万円を寄付した。今回の寄付でつばめ福祉会で初となる介護ロボットを特別擁護老人ホーム「白ふじの里」に導入する。
燕理容出張サービス会員の事務局の田中幸雄さん(68)と佐藤恵子さん(65)、本間政一郎さん(72)の3人がつばめ福祉会を訪れ、岡田理事長と「白ふじの里」の佐野一美園長も同席。田中さんから岡田理事長に寄付を包んだのし袋を手渡した。
燕理容出張サービスの会員は燕市内の理容店有志26人。つばめ福祉会の3つの特別擁護老人ホームと2つのデイサービス、小規模多機能型居宅介護施設、そのほかに市内の老人保健施設1カ所の計7カ所へ定期的に理容サービスに出向いており、カット3,000円、近年、希望が増えているカラー付きは5,500円で利用してもらっている。毎月100人以上の利用があり、各施設には欠かせないサービスになっている。
その売り上げから経費などを差し引き、当初は毎年、旧燕市に寄付していたが、その後はつばめ福祉会に寄付しており、今回で15回目。近年は毎年20万円を寄付している。
寄付はつばめ福祉会の特別擁護老人ホーム3施設で順番に施設整備などに利用している。今回の「白ふじの里」は、セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」の導入に充てることにした。以前に試用したことがあり、佐野園長は「利用者が本物のペットのようにかわいがってとても喜んでくれた」と、つばめ福祉会の施設では初めての介護ロボットの導入を決めた。
「パロ」はタテゴトアザラシの赤ちゃんがモデルで、センサーや人工知能で人間の呼びかけに反応し、抱きかかえると喜んだりと、人間の五感を刺激する豊かな感情表現や動物らしい行動をし、アニマル・セラピーと同様のセラピー効果を備える。