燕署は7日、燕市大川津地内の信濃川で転落している車を発見し、引き上げたところ、車内から女性の遺体が見つかった。
午後4時15分ころ、信濃川に架かる真っ赤な本川橋から下流側へ約100メートル、川の中央付近に沈んでいた長岡ナンバーの普通乗用車を発見し、5時15分ころに引き上げた。
車内からは6月24日に家族から行方不明者届けが出されていた50歳代の女性の遺体が見つかった。身元は歯型で確認した。死因は捜査中。
6月23日午後2時過ぎころ、通行人が発見場所付近に浮いている車を発見。古い車に見えたため、投棄されたものかと思ってあまり気にとめていなかったが、7月1日になって燕署へ届け出た。
それを受けて燕署は付近を捜索した。棒を使うなどして探したが、川の水は茶色に濁ってほとんど先が見えず、金属探知機も使って捜索して車を発見し、引き上げた。
通行人が信濃川に車が浮いているのを見つけるより、行方不明者の届け出があとになっているが、家族は女性が家に帰るのを待っていたため届け出が遅れた。女性は車が発見される以前に行方不明になっていたので時系列に矛盾はない。
燕署では事件性は薄いと見ている。女性は悩みがあったようだ。遺体は後部座席で見つかったが、水中で運転席から移動した可能性もある。窓は一部、割れていたが、同乗者はなかったと見ている。