浄水場建設と地方創生にしぼった燕市のふれあいトーク、市民の発言は空き家、空き地問題に集中 (2015.7.9)

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燕市は、鈴木力市長と部課長が市内の会場へ出向いて市民の声を直接、聞いて語り合う「ふれあいトーク」を今年度も6会場で計画。その1回目が8日午後7時から西燕公民館で開かれ、会場が地元の市民を中心に25人が参加した。

西燕公民館で開かれた今年度1回目のふれあいトーク
西燕公民館で開かれた今年度1回目のふれあいトーク

鈴木市長が市長就任以来、行っている住民との対話の場。当初は燕、吉田、分水の市内3地区で1カ所ずつの3回だったが、昨年から6回に倍増。ことしも8月9日まで会場を変えて6回、平日の午後7時から8時半まで開き、最終回だけ「サンデートーク」として日曜の昼、午前10時から11時半まで市役所で開く。全会場で手話通訳、要約筆記がある。

初めに鈴木市長が話してから市民と意見交換する流れはこれまで通りだが、鈴木市長の話は大幅に変更。これまでは市政全般の取り組みを大まかに話したが、今回は「燕市の今後の課題と発展の方向性について」をテーマに、浄水場の再構築と水道料金の改定にほとんどの時間を費やし、加えて地方創生の取り組みの2つにしぼって話した。

市内3カ所にある浄水場の老朽化に伴う新しい浄水場の建設が急務で、建設には建設費を積み立てるため建設に先だって水道料金を引き上げる必要があり、市民の理解が欠かせないことから、浄水場にフォーカスした。

鈴木市長は、市内には3地区それぞれに旧市町が建設した浄水場があり、建設から41年から51年たち、新しい浄水場の建設が10年後としても50年から60年になる。老朽化で浄水場が機能しなくなるおそれもあり、「早急に進める必要がある」。

西燕公民館で開かれた今年度1回目のふれあいトーク

浄水場は1カ所にまとめた方が費用を抑えることができ、建設地は「信濃川の本流から直接、取れる場所が好ましい」。水道料金は引き上げの必要があり、一方で1カ月に家庭用20立方メートルを使った場合の燕市の水道料金は2,271円で県内の市町村で3番目に安いことを示して理解を求めた。

市民からは「一刻も早く計画を立ち上げ、委員会をつくってほしい」という声があった。燕市は21日に第1回燕市水道料金の在り方検討委員会を開く。

それ以外の市民からの質問や意見は、空き家、空き地の問題に集中した。空き地の雑草を処理してほしいため市で空き地の所有者の情報提供を求めたが、プライバシー保護のためと断られたという市民には、市から所有者に対策を求めると答えた。

ほかにも、所有者に頼んでもなかなか空き地の草取りをしてくれない、空き地の放置に対するペナルティーはないのか、空き家の数などの情報を自治会長にも提供してほしいなどといった声があった。今後のふれあいトークの日程は次の通り。

場所
7月13日(月) 午後7時〜8時30分 燕市役所燕庁舎
7月15日(水) 午後7時〜8時30分 松長公民館
7月30日(木) 午後7時〜8時30分 吉田北体育文化センター
8月5日(水) 午後7時〜8時30分 島上農村環境改善
8月9日(日) 午前10時〜11時30分 燕市役所つばめホール

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