三条市は6日、三条ものづくり学校で今年度初めて開講するリアル開発ラボに向けたキックオフセミナーを開き、40人余りが参加した。
リアル開発ラボは、名称が象徴するように日経BP社が行っている「リアル開発会議」とそのなかのプロジェクト「ビズラボ」を合体させたようなもの。リアル開発会議は、新事業や異業種連携を推進するコミュニティー。ビズラボは、幅広い業種の次世代リーダーを集め、異業種の仲間との議論でビジネスプランを練り上げる場。
その三条版といえるのリアル開発ラボで、市内企業の連携とそれによる新商品開発や既存技術の新市場展開が目的。9月から来年2月まで5回の講座を開き、参加企業の経営資源の発掘、それを活用するニーズとのマッチング、ビジネス戦略の構築、新商品開発や新市場展開に向けた取組を行い、市内企業の継続的な連携体制の構築を目指す。
開発プランナーとして約3,000件の実績のあるシステム・インテグレーション株式会社代表取締役の多喜義彦さんを講師にグループワークを進め、一定の成果物を生み出し、来年3月ころに公開型の成果発表会などを開く。キックオフセミナーはその説明会という位置づけで、参加を検討している市内企業から40人余りが参加した。
リアル開発ラボのサポートにもあたる日経BP社の狩集浩志編集長は、リアル開発ラボに参加して人材育成や人脈の獲得を目指し、企業価値の向上で人材の確保やブランドイメージの向上に役立てほしい、同社としては「どこと何をやるではなく、広くプラットフォームとして皆さんと交流できる仕組みをつくっていきたい」と話した。
続いて「フィールド・アライアンスに寄せる期待〜寄り添うものづくりに向けて〜」をテーマにトークショーを行い、多喜さんの講演あとパネルディスカッションを行ったほか、参加募集や市の支援制度についても説明した。