県内初となる三条市の木質バイオマス発電所の事業者が、SGET(エスゲット)グリーン発電三条合同会社に決まった。
代表社員はスパークス・グリーンエナジー一般社団法人=東京都港区=代表理事の北川久芳氏。誘致場所は保内工業団地の1万2,584平方メートルで、発電所の設備は木質バイオマスだけを燃料に汽力発電とチップ加工工場を併設する。
出力は発電規模6,250kW、送端5,450kW、年間稼動日数は24時間連続運転で333日、年間送電量は一般家庭約1万世帯分に当たる約42,700,000kWh/年、必要燃料量は約6万トン。東北電力に売電し、初年度は約13億円の売電収入を見込む。
スケジュールは2015年8月以降に地質調査など、16年11月に現地施工開始、17年5月に試運転開始、同6月に営業運転を開始を予定。雇用創出の想定は発電所の運営で15人、間伐材の伐採、搬出で17年から19年まで年20人ずつの60人。間伐材は三条市内だけではまかないきれないので、五泉市から十日町市くらいの範囲で調達する。
6月25日に電力の固定価格買い取り制度の設備認定も受けた。間伐材はすでに新潟県森林組合連合会との間で燃料調達に関する協定も締結した。国定市長は「地元との共生はもとより、今後とも必要な支援をしていくことで、同社の進出に環境整備、環境支援をしていきたい」と述べた。