日本青年会議所主催「JCI JAPAN 少年少女国連大使」として28日から8月3日まで米国・ニューヨークを訪問する燕市立分水小学校6年の平原桜子さん(11)は15日、鈴木力市長を表敬訪問した。
少年少女国連大使は子どもたちから国際理解を深めてもらおうと2011年から毎年行われており、ことしは全国から公募し、作文で選ばれた小中学生30人が参加。ニューヨークでホームステイし、国連がミレニアム開発目標「MDGs」として掲げる8つの目標からひとつを選び、国連本部でスピーチし、そのための準備などを行う。
新潟市の新潟青年会議所(池田祥護理事長)は少年少女国連大使を周知しようと、ことしはじめて国連大使の募集事業を行った。県内を対象に募集したところ9人の応募があり、選考を行って新潟青年会議所として2人の小学生を推薦、2人とも国連大使に決まった。
平原さんともうひとりは新潟市立五十嵐小学校6年の佐藤瑞花さん。燕市からは12年に燕三条青年会議所の直前理事長の当時小学校6年生だった長女が参加して以来、2人目となる。
平原さんは新潟青年会議所のメンバーでもある父の邦慶さん(37)と池田理事長らとともに市役所を訪れた。平原さんは先に事前研修を受けており、国連大使の制服の青いポロシャツを着て、日本青年会議所がつくった名刺を鈴木市長に差し出した。
平原さんは父から国連大使の募集を聞き、応募した。作文では母が病気で入院した経験からMDGsの目標のひとつ、エイズやマラリアの防止について書いた。国連大使に選ばれたことには「すごいうれしかったけど、信じられなかった」。
燕市の英語教室「Jack & Betty教室」を昨年に続いてことしも受講している。将来は「人の役に立ったりできる仕事につければ」とはきはきと話した。
邦慶さんは、ニューヨークで知ったことを「どういう風に自分のなかで咀嚼して行動に移していくかは本人しだい」で、「なんでもかんでもやってほしい」と願った。
鈴木市長は、平原さんが分水小の子どもたちにとって「あこがれの先輩になるように」と機体。ニューヨークで経験により「きっとすごくおとなになって帰ってくるんでしょうね」と成長を確信し、「帰ったらまたその体験談を話してもらえれば」と楽しみにしていた。