にいがた里山研究会と五十嵐川を愛する会は19日、五十嵐川の渡瀬橋下流で五十嵐川生きもの調べを行い、子どももおとなも40人が参加して川の中で生活する生き物を調べて今の五十嵐川を知った。
午前9時半に五十嵐川の左岸側に集合し、2時間の調査を開始。前半はアミと虫かごを使って参加者に採取してもらい、後半は前日に仕掛けた定置網を引き上げての調査とした。
前半は、川の水が足首からスネ程度の場所をロープで囲った中に入り、箱メガネで川の中をのぞいたり、アミですくったり。さらに、アミを石の間にさして上流の石を足で動かして石の下に隠れている生きものを追い込んだりした。
数分もしないうちに、カジカやウグイの稚魚、コオニヤンマのヤゴを採取。子ども大人も真剣に川を覗き込み、「とれたよー」、「おー、おっきー」と夢中だった。
毎年、川の中の虫や魚を網などで採取して、その種類などを記録する調査を続けている。にいがた里山研究会の小林良範会長は、「川の本質は、川の中にある。川の中の環境は、生物が指標になる」と、川を知ることで考えてほしいと話した。
原因はわからないが、2004年の7.13水害以降、生息する生き物に変化があり、2000年は10種類以上を確認できたのに、12年は9種類、昨年14年は7種類に減った。
にいがた里山研究会が2000年に調査を開始し、毎年、今ころ行っている。水害や災害復旧工事で休んだ年もあり今回で9回目で、五十嵐川を愛する会は4年前から共催している。