加茂市と友好関係のロシアのコムソモリスク・ナ・アムーレ市の子ども代表団(団長=タマーラ・オブセイコ副市長)が21日から加茂市を訪れており、22日は小池清彦加茂市長を表敬訪問した。
両市は1991年に交流を始め、翌年から毎年、互いの子ども代表団の派遣と受入れを行い、96年からは交互に両市を訪問している。コムソモリスク市は、人口約33万人。極東地方ではハバロフスク、ウラジオストクに続く第3の都市で、アムール川のほとりに位置する。
今回の代表団は、13歳から17歳までの男子3、女子9の12人の子どもをはじめ、団長や引率の学校長2人と国際関係部主任専門員の計16人。21日から28日までの日程で滞在している。生徒は、勉強や音楽、スポーツ、ダンスなどそれぞれが、市はもとより地域や国の大会でも優秀な成績をあげる生徒が選抜されたようだ。
前日21日に新潟空港に到着、朱鷺メッセなどを見学して加茂市の旅館に宿泊。22日は午前9時過ぎに市役所を訪れ、庁舎の玄関前で小池清彦市長はじめ吉田副市長や職員数十人が拍手で迎えた。
小池市長はあいさつで、加茂市の産業や教育、小京都と呼ばれる由来などについて話し、「楽しい、すばらしい一週間にしてください」と通訳を介して歓迎した。
タマーラ団長は、2013年のアムール川の洪水で被災したときの加茂市からの支援に感謝の言葉を述べた。小池市長が川幅が約2kmから4kmもあるアムール川に比べたら日本一の信濃川も堀のようなものと話すとタマーラ団長は、朱鷺メッセから見た信濃川は大きな川ではないが、「景色はとてもきれいでした」と話し、航空機産業や潜水艦の製造など同市の産業や教育についても話した。
記念品としてコムソモリスク市からクリスタルの置物が贈られ、加茂市からコムソモリスク市長にと燕市・玉川堂の鎚起銅器のセット、一行全員に桐の小箱引出を贈った。
男子生徒のレフ・ジュコフさん(15)は、手製のグランドピアノの紙細工を贈り、うれしいサプライズに小池市長は「スパシーバ」とロシア語で礼を述べた。このあともそれぞれの市のことについて質問したり、懇談した。
この日は、午後から加茂中学校やリス園などを訪問し、午後6時から産業センターで歓迎パーティ―に出席。翌23日は須田小学校、第三平成園、若宮中学校などを訪問し、加茂市の温水プールへ。24日は新潟市水族館や買物、田上町の椿寿荘で抹茶を体験し、この日から生徒はホームステイをして交流を深め、27日に間瀬海岸で海水浴などを体験。28日午前、新潟空港から帰国する。