NHK教育テレビの子ども向け音楽教育番組「ムジカ・ピッコリーノ」に出演中のパーカッショニスト、ASA-CHANG(アサチャン)のタブラボンゴ体験会が25日、三条市勤労青少年ホーム「ソレイユ三条」で開かれ、27人が参加して打楽器の楽しさを自由に体感した。
ASA-CHANGは1989年に東京スカパラダイスオーケストラのパーカッション兼バンド・マスターとしてデビュー。その後、フリーランスのドラマー、パーカッショニストとして存在を知られるようになり、作曲やアレンジもこなすプロデューサーとして活躍。「ムジカ・ピッコリーノ」では、メロトロン号のパイロット、ポン・ジョルノの役で出演、打楽器を担当している。
今回は苗場スキー場で開かれたフジロックフェスティバルで初日24日に「メロトロン号のなかまたち」として出演したのにあわせて体験会を開いたもの。三条地区BBS会(中村健太会長)の会員とのつながりで実現、同会が主催した。
タブラボンゴは、インドネシアの大衆音楽「Dangdut(ダンドゥット)」の伴奏に使われる太鼓クンダンをわかりやすくするためにとASA-CHANGが命名したもの。スペインの打楽器ボンゴの形で、北インドの打楽器タブラのような音が出せるが、タブラボンゴは製品としては販売されていない。
体験会では、ASA-CHANGがタブラボンゴの演奏を少し披露したあと、楽器はひとつだけなので参加者が順番に演奏に挑戦した。ハットをかぶり、「タブラボンゴ」とあるたすきをかけたASA-CHANGさんは、最初から手を出さずに自由にたたいてもらった。
参加者は見よう見まねでたたいてみたが、なかなか思うようにいかない。とくに右手でたたくと同時に太鼓の縁に置いた左手の腹を皮の中心に向かって動かすと音程が上がるタブラーのような音色を出すのが難しく、困っているとASA-CHANGがこつを手ほどきした。
ちょっとしたこつを教わると、すぐにそれっぽいを音を出すことができ、自然に笑顔がこぼれた。ASA-CHANGは子どもを自身の前に座らせて二人羽織のようにタブラボンゴをたたくこともあり、技術は二の次にしてタブラボンゴの楽しさを味わってもらった。